こんにちは、横浜市旭区外壁塗装・屋根工事専門店こだわり塗装のゆうちゃんの北谷です。
外壁等に発生した、ひび割れ(クラック)の補修を行うことは建物を保護すると言う意味で、とても重要になります。そんなひび割れにも、軽度なものから危険度の高い物などいくつかの段階があります。今回は、ひび割れについてご説明させていただきます。
国土交通省の定めで、0.3mm未満がヘアークラックと言い0.3mm以上が構造クラックと分けられます。ひび割れ(クラック)の幅により補修方法が変わります。

こちらが0.3mm未満 ヘアークラック

こちらが0.3mm以上の 構造クラック
クラックの入り方や太さで危険度が変わる
0.3㎜未満のひび割れはヘアークラックと呼ばれています。文字通り髪の毛程度の太さで、建物に対する影響も少ないクラックとなります。また0.3㎜以上の構造クラックに関しては雨水が浸透していきコンクリートやコンクリート内部の鉄筋を腐食させるなど建物に対する影響が高いクラックとなります。
建物は基本的に水平部材と垂直部材で構成されているので、それに生じて発生するひび割れは自然的なものと考えられています。注意が必要なひび割れは斜めに発生するひび割れや、X状に発生するひび割れは危険度があると考えられています。
太さが0.3mm以上の構造クラックで斜めに発生するという事は、建物のバランスが悪い可能性があります。仮にUカット工法などで、補修を行ってもバランスが悪いのですぐほかの場所に、繰り返し発生する可能性が高いんです。
最も重大な可能性があるひび割れは、太さが0.3mm以上あるX状に発生する物になります。主に大地震の後に見受けられる事が多いですが、何もない状況で発生した場合は改築など大がかりな工事が必要になる可能性があります。
危険度のレベルは見てわかる
①ヘアークラック➡②水平垂直➡③斜めクラック➡④✖クラック
この順で危険度が上がります。③~④の発生がある場合は、専門家による調査の検討をお勧めいたします。
クラックの施工手順はこの様に行います
現場調査では見る範囲は1階周りとベランダと決まってしまっていて、2階周りはしっかりと見ることが出来ていません。その為足場組立後に再度調査を行い補修個所の再確認を行い、それから作業に取り掛かっていきます。
Uカット

切り込みの深さは1.5mmが基本となります。シーリングの実用強度は1.0mmの厚みが必要になります。残りの5mmでモルタルを塗りシーリングを保護します。補修強度を最大限に出すため溝の深さが重要になります。
シーリング充填・ヘラ押え

プライマーを塗布しシーリング材をしっかりとヘラで押さえ、クラックを確実に塞いでいきます。シーリング材を抉り取りすぎない様にも注意します。
モルタル充填・コテ押さえ

シーリングの硬化確認後、モルタルを使用し形成していきます。凹凸に注意し平滑に仕上げます。補修跡を目立たせない事が美観を保つ上で重要になります。
刷毛引き

既存壁と補修した境目の段差が出ないように、刷毛を使用し滑らかにならしていきます。
以上がクラックのUカット補修工事の施工方法となります。
構造クラックの表面をただシーリング材やモルタルなどで埋めただけでは応急処置にしかすぎません。正しい判断のもと、適切な施工方法で補修を行うことが再発防止となります。
塗装前にしっかりとした補修を行い下地作りを行うことで、塗料の性能を最大限に発揮することが出来ます。下地補修工事は建物の維持や塗料の性能に大きな影響を与える外壁塗装の影の主役となっております。
最後までお読みいただき有り難うございます。
お見積もりの項目に下地処理・下地補修が含まれているか?また補修内容はどの様な工法なのか?
そして何よりその補修箇所はどこにあるのかを図面などを見せて頂き確認して見てください。
より良い外壁塗装工事のお役に立てれば幸いです。
クラックには種類がある