こんにちは、横浜市旭区外壁塗装・屋根工事専門店こだわり塗装のゆうちゃんの代表の萩原です。
モルタル壁の外壁塗装工事において下地補修工事は塗料の性能を左右する、とても大切な作業となります。
お見積もりの項目に下地補修と記載されているけれど一体どんな作業なの?それはどんな役割を果たすの?と思われる方が多くいましたので今回は下地補修工事についてご説明させて頂きたいと思います。
モルタル壁の下地補修工事は、クラック補修(ヘアークラック・構造クラック)欠損補修・爆裂補修・脆弱塗膜補修・モルタル浮き補修の5つの種類があります。
その爆裂補修について今回はご説明させて頂きます。

爆裂補修とは?
湿気や雨水の侵入により内部の鉄筋が錆びて膨張する事で欠損してしまう箇所を補修する事です。
爆裂補修工事の施工方法について
まずは調査を行います。
打診棒で外壁の上を滑らせたり、叩いたりして音の違いによって不具合を見極めます。
*上の写真のシルバー色の棒が打診棒です。
不具合箇所は水性マーカーを使用し、不具合の種類によって色を変えマーキングしていきます。
不具合箇所を斫ります。
ハンマーやノミを使用して不具合箇所を斫ります。
斫りを行いながら、打診棒やハンマーを使用して不具合箇所の忘れが無いかを再調査しながら行います。目に見えない物ですので焦らず丁寧にしっかりと耳を澄ませて音を聞きます。
しっかりと鉄筋が見える所まで斫り取る事が重要です。

鉄筋部分やモルタル部分の錆やモルタルの除去
モルタルの埋め戻しの際に密着性を高める為に、錆やモルタルの細かい欠片やもろい箇所をワイヤーブラシ等を用いて除去(ケレン作業)していきます。
地道な作業ですが一番重要な作業となります。

防錆処理を行う
再び錆が発生しないようにしっかりと錆止めや防錆材を用いて塗布していきます。
プライマーの役目も果たしている為、鉄筋だけではなくモルタルにもしっかりと塗布していきます。
前作業のケレン作業が不十分だと防錆材も埃や錆と交じり合ってしまい密着性を高めることが出来ない為一つ一つの作業を丁寧に確実に行う必要があります。

樹脂モルタル充填
樹脂モルタルを使用して形成していきます。
ポリマー樹脂モルタル・エポキシ樹脂モルタルの2種類のモルタルのどちらかを使用致します。
この材料の判別は水性か溶剤の違いです。お勧めはエポキシ樹脂モルタルです。
エポキシ式樹脂モルタルは形成しやすく、角などが綺麗に線が出しやすく、見た目が綺麗になります。
一回の使用量が決まっている為、一度に厚く充填するのではなくしっかりと決められた厚みを守りながらモルタルを形成していく事が重要となります。
規定の厚み以上をつけた場合は、その重さで崩れてしまったり、密着部の隙間が出来てしまったりと密着性に問題が発生してしまいます。

コテで形成してから、
・ポリマー樹脂モルタルの場合は、水を使用
・エポキシ樹脂モルタルの場合は、エポキシシンナーを使用
刷毛で既存壁と補修した境目を滑らかにならしていき完了となります。

以上が爆裂補修と言われる下地補修工事となります。
ただ塗装を行う事では品質を確保する事が出来ません。しっかりと塗装前の処理を行い下地作りをすることで塗料の性能を最大限に発揮する事が出来るのです。建物の維持や塗料の性能に大きな影響を持つ外壁塗装の要となります。
最後までお読みいただき有り難うございます。
お見積もりの項目に下地処理・下地補修が含まれているか?また補修内容はどの様な工法なのか?
そして何よりその補修箇所はどこにあるのかを図面などを見せて頂き確認して見てください。
より良い外壁塗装工事のお役に立てれば幸いです。
爆裂補修工事